早くも10回目を迎えましたね。
バーチャルばーちゃんは、今回石川県へ旅立ったようです。

…曇り、
いや、霧!
それは急に冷え込みが激しくなってきた秋口の、
冷たい雨が降りしきる中、
それでも気合を入れて、
元気を振り絞って、
ようやっと玄関を出た僕が聞いた
「いやあ、見通し悪いですなぁ、
幸先(さいさき)不安ですなぁ…ヘヘヘ」という霧たちの薄気味悪い、笑い声。
あんまりにもシャクなので、シャッターを1回。
雨も降っている。
雨が降っているということは、
持つものがあるでしょう、
あれが僕はあんまり好きではない。
あれ、長距離移動になればなるほど「邪魔」になるんですよ。
沢山の重い荷物を片手に任せて、
もう片方の手をまるでプレミアムチケット特等席のように独占する、
その名は、傘。
不器用な僕は、それをよく誤って人に向けてしまう。
ぶつけてしまったりもしてしまうよね。
自分を守るための防具であるはずなのに、
その使用目的で使わない時は、
明らかに周りに対する武器になってしまう、
傘は、兵器。
傘は、憂鬱。
大学生の帰省時にこれは痛いほど分かっているので、
それだけでも、今回の旅は、憂鬱。
…と、言ってばかりもいられないので、
このやりとりを心のすみっこの中だけで執り行ったあと、
駅へと車を飛ばします。
電車、行っちゃうもんね。
(…何だか今までにないくらい、傘が気になったんよ。)
電車は、最初各駅。
長野県茅野市にあるJR茅野駅で乗り込んだ電車は、
途中、全部の駅に止まりながら、終点長野駅を目指します。
その間、約2時間。
特に何をしていたわけではなく、
朝早かったこともあって、うとうとしながら
約2年振りの電車を満喫。
寝ながらであまり覚えてないわけですが、
向かいにセキをしながら薬を服用するおっさんが座ってきたため、
マスク装着。
そういえば風邪の季節ですね。
みなさん、夏に猛威を一旦潜めた豚インフルエンザ君とは
くれぐれも距離を置いてあげてみて下さい。
ともあれ、長野駅到着。
すぐに乗り換え。
案の定、降りるとき傘を忘れる。
本当にお荷物、
本当に武器。
予感は的中して、やっぱり傘に振り回される感じに。
次は普通電車のくせに、中身が特急の構造をした、
長距離移動者に優しい「妙高号」に乗って、
直江津駅を目指します。
ここでようやく目が覚めたので、
ラクガキでも。
先にも書いたように今回使用したルートは
大学生の時はよく利用したもので、
車内から見える景色なんかも殆ど変わりがなくて、
すごく懐かしい気分になったものでした。
一方、各停車駅で行き交う各種学生さんを眺めると、
やっぱり自分がこの何年かで取った歳を感じて、
なんともノスタルジック。
これは、後にも書く授業中にも感じたことで、
なんとも複雑な、それでいて旅を楽しめているような
うん、アレよ、
BGMとかは間違いなく
「世界の車窓から」のアレが流れていたよ。
そうして、またまた2時間くらい後、直江津駅に到着、
本州を縦に横切ってやったぜ。
ここで、次の特急を少し待つ時間があって、
駅中を探索。

まずは時刻表をチェック。
今待っている「はくたか号」は、時刻通りに来るようだ。
というわけで、もう少し探索。

おお、さすが米の国、ニイガタ。
米菓子の国、ナオエツ、
こんがりやられてうまそうじゃねぇか。
そしてこの駅中に貼られたポスターの隣に目をやると、

こんなところで通称ブッキーに会えるなんて!
凛々しく構えるブッキーも、今回の旅を応援しているようですぞ。
など、ふざけていると、「はくたか」さんは
沢山の人を乗せてやってきました。
いよいよ目的地である金沢駅までこれ1本。

「はくたか号」が走るこのラインは、
途中、窓から日本海が見える。
ものすごい速さで流れていく目の前の景色と、
ずっと変わらない水平線のまっすぐな感じ。
素敵じゃないですか。
大学へ進学するため、金沢へ通っていた3年前の4年間も
この時見えた日本海だけは金沢へ進んで良かったな、と
思わせてくれたのでした。
懐かしい気持ちになって、
もう何枚も持っているのに、
また車窓から、ぱちり。
後は教授の先生と連絡を取り合ったりしながら、
金沢駅へと。

金沢駅、到着。
うん、暑いね。
朝の霧の中が11℃で、
到着した駅が21℃じゃ、しょうがない。
1枚余計に羽織っていたものを脱いで、
少し汗だくになりながら、
さっそく母校の大学へ。
市内を走るバスの中、
久しぶりに聞く石川地方特有の言葉は、
やっぱり僕の心を捉えます。
「え?ここでおりなあかんげんて」
「あ、そやそや、ここやったし」
「りふぁーれまえやしこうりんぼうでおりんとね」
「うんてんしゅさんにきこうかね」
(*´ー`*)
別の場所では、
「いいからこれたべまっし!」
「ええが?」
「ええよ、たべまっし」
「ありがとうね」
Σ(; ゚Д゚)
…方言どうこうより、
あんまりバスの中で聞く会話じゃないから、
まだ覚えてました。
教授のそんな会話を聞きながら、
段々乗客も減って、
山の上までさしかかると、
僕の母校です。
相変わらずの校舎と、
その場の雰囲気と、
教授達を目にして、一通り挨拶をし、
ミーティングをして、この日は終了。
夜、教授にテンピュールの枕よりふっかふかの
アナゴ他をご馳走になって、
ホテルにチェックイン。
(バーチャルばーちゃんの旅日記11へ続く)
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