…日光ではなく、金沢のお話。
先週末は、石川県の母校へ特別講義という名目で
足を運ばせて頂き、今年もお世話になりました。
学生の皆さんは、とても真摯に
僕なんぞの話や動作に注目下さり、
丁寧に作業をして下さいました。
学生の皆さん、ありがとう。
講義の始まる前、学生時代からお世話になっている
助手の方と世間話をさせて頂きましたが、
その中で、「君(クラムゼリー)達の学生だった頃は、
熱のあるアツい人間が多かったけれど、
今の学生は特に内に籠もっている印象がある」
といったような言葉を聞き、
実際に講義本番となって学生にお会いしたせいか、
少しその点に注目して見ている自分がいました。
俯き加減でボソボソと喋る彼らは確かに
そんなイメージそのものでしたが、
しかし、実際に指導をさせて頂くと、
彼らは、必死に彼らの中でまだ形にもなっていない
「自分らしさ」のようなものをを守っているようにも
感じられて、とても嬉しく思いました。
分からないことを尋ねても
分からないことが分からなかった方、
圧倒的な画力の無さ、構築力の無さを嘆く方、
プロの領域に足を踏み込んでいてなお、右往左往する方、
それぞれが、それぞれなりに
僕を通して何かを得ようとして下さり、
とても刺激になったし、楽しかったし、
何より迫り来る若い姿勢は時に怖くもありました。
僕も当時、こんな風に一瞬で教授陣との距離が
縮められたかな、
こんな風に自分の(描いたものの)欠点について
アツく語れていたのかな、
そう考えていると、彼らの方がよっぽど、
アツく情熱的で、社交的でもあり、
ここしばらく人との会話もろくにしていない僕にとって
この上なくイイものを頂けたように思います。
そんな彼らの中でくすぶっているものに、
新しい風やいつもと違う燃料、
火そのものを僕が渡せたのかは分かりませんが、
最後に皆に言って頂けた「ありがとう」が
とても印象的で、
帰路~昨日は、
もう何年も前に忘れていたものを思い出しては
笑ったり、嘆いたりしていました。
学生の皆さん、本当にありがとうございました。
良い作品が出来るといいですね!
…さてさて、そんなわけで、近況ですが、
近々また皆様にお知らせ出来る嬉しいお知らせ、
残念なお知らせ、色々ありますので
時期を見てプロモーションしていきたいと思います。
秋口に向けて人様との協力展開の動きも
企画され始めてされており、
楽しみ(僕は少し金銭的に危ないかも・・ですが)な
これからを送ることが出来そうです。
各々、お楽しみに!
(今日はちょっと長く、
そしてカタい文章になちゃったな…)
制作や、ルーティンワークの日々で
気持ちが小さく硬くなっていたんだと思います。
そんな壁際の人間でも、
人と会う、話すという逃げ道があるのを
忘れていたような気がします。
何事も8分位の大きく丸い気持ちでいたいものです。
へへ。
http://simapyon.blog.shinobi.jp/Entry/496/日光にIKKO