今回で最終回の、ばーちゃん旅日記。
最終は、石川県へ特別講師に呼んで頂けたラスト1回の模様を。
ラストとなった、今回は、晴天に見舞われて
移動時間はとても優雅でした。
電車は、バスの中と違って、
揺れがあまりなく、しかも
平日の北陸線は乗客もさほどいないので
自由席でも余裕で2シート頂けるほど。
いつものように、前シート後方の台を下げて、
その上でラクガキ。
今回は、漫画のラフを、描くべし、描くべし!
…と、計4時間、乗り継ぎ込みで電車内ラフ作業。
途中の駅で、とても親近感の沸く眼科を発見。
全国にいるんよね、「おおしま」さん。
この前東京へ行った時は、
「大島ラーメン」なるお店があった
(入店はしませんでしたが)。
きっと、自分の名前が「すずき」さんや
「たなか」さんのようなありふれた苗字だったら
感じないこの感覚。
…頑張れ、全国の「おおしま」さん、
僕は広告に念を送ります。
ともしているうちに、金沢駅へ到着。
金沢は、今日も曇り。
傘のくに、雨のくに石川。
雨男の僕が石川に行くのに、
まず晴れることはない、そんな魔法。
晴れたら晴れたで、とても暑いくに石川。
某コーヒーショップで軽く休憩を取りつつ、ラフの続き。
そして、前回も言ったように今回はその足でさっそく
21世紀美術館へ。
学生時代にも行ったことのあるこの比較的新しい美術館ですが、
大人になってからゆっくり見ると、
その時とはまた違う感覚で見ることが出来て、
建物の形もユニーク&ファンタスティックで
エターナルにルック出来ないものだと思っていたので、
僕の心はエキサイティング。
建物内では年間プログラムに沿った、その時期その時期の
展示物が点在し、売店にも今っぽい「グッズ」が
円形の白い檻の中のようなゾーンに並べられ、
「遊びに行く広くてオシャレな雑貨屋」という印象。
決して「絵を拝見しに行くかしこまった神聖な空間」というような
昔かたぎの美術館のイメージは
(その時修学旅行っぽい学生さんがいっぱいいたから特に)ありません。
建物の外にも(写真撮るの忘れちゃったんですが)、
銀色の大きなキノコのようなイスとか、
開館当時話題だった不思議プールとか、
一度は見といた方がいいよ、的なオブジェが配置されています。
何より、街中に広く取られた敷地には
芝生が植えられていて、(晴れてる日は特に)気持ちいいのよ。
昔遊びに行っていた公園のような、雰囲気。
ともすれば、写真は撮影可能ゾーンでのもの
(同じような写真で、ごーめんね)。
前景写真が無くてアレですが、
もしアレでしたら、上記にリンクを貼りましたので、
ぜひ公式サイトを…。
その後、ホテルに戻り、
ラフ・ラフ・ラフ(ラフ作業)。
焦ってものを作っても仕方がないけれど、
短時間で、制限のある中で、
今の自分には何が作れるのかを知れるのは、
とても大事なこと。
正直、大したお話は作れなかったけれど、
でも、今自分が描きたいものは、描けた。
…まとまりはないけど。
講義は、ラストに学生の皆さんが作った作品
(オリジナルキャラクター)へ、僕から僭越ながら講評を。
一番嬉しかったのは、
普段「絵なんて描かないよー」「絵、ムリです」という
学生さんが、一生懸命課題に取り組んでいてくれたこと。
普段描いていらっしゃらないわけだから、
絵が拙いのは当たり前。
それでもその絵をみんなの前で公開してもいい、と
言って下さったり、
その発表を変に見下さずに、真剣な目で見ていた
教室内のみなさんの感じがとても嬉しくて、
3回だけでしたが、そんな愛が溢れた空間に
自分が身を置けて、みなさんと知り合えて、
本当に大切な体験になりました。
因みに、「大島先生(クラムゼリー)のキャラクター例」
という感じで今回資料的に描いたものは、
こちらとこちら。
講義も終え、最後に街中でも歩きたかったわけですが、
次の日に東京への移動を控えていたので、
一路、長野の実家へ一時帰国。
こうして、何とも慌しい3週間も無事に終わりを迎えました。
個展、そして講義を通して感じたことを、
何かに変えて、皆さんにお返ししたいと
本当に思う今日この頃。
季節は年末に向けてカウントダウンしておりますが、
僕は、ここからまた次のステップに向けて動き出す次第です。
こういった「おもて側」に顔を出す機会から遠ざかって、
制作活動の日々に入りますが、
作ったもので皆さんの目に留まるように
頑張りたいと思います。
さて、個展のお礼状も書き終えたことですし、
漫画の設定を考えたり、
新しいイラストを作り出したり、
色んな方への滞っている「返事」を出さなきゃ。
では、以上バーチャルばーちゃんの旅日記でした。
じっくりいくぞー。
http://simapyon.blog.shinobi.jp/Entry/396/バーチャルばーちゃんの旅日記14