本当は、別れたくなんて、ないに決まってる。
本当に、好かれ、好きな関係だったんだ。
何度も、何度も、
呼び続ける、「出来なかった未来」。
全てが優しさで出来ていた彼女に、
俺は「分からない」を押し付けるだけで。
きっと、どんな恋愛も、
どんな人付き合いも、
絶対に、疲れるんだ。
終わったときに、「疲れた」て
思えたならば、それでいいのかも。
でも、本当に、終わって欲しくなかったのに、
終わらせる形を押し付けるしかなかった自分て。
最後まで、凛とそこに立っていてくれた彼女て。
本当は、今は、「さあ、次に!」なんて、
とてもいえなくて、
悲しい、寂しい、今でも会いたい。
きっと、相手も、同じだろうな。
言いたいことは沢山あって、
でも、もうこれ以上縛りたくなくて、
電話したくて、でもしてはいけなくて、
本当に、弱虫で、かっこ悪くて、
…どうして、こうなった。
頑張ったって、彼女は帰ってこないかも知れない。
自分のために、ていっても、
自分の心が勝手に彼女のために、に
変換する。
3年後、や、10年後?
もう一度連絡してみようか。
…だめだ、彼女かわいいから、
きっと素敵な女性になって、
俺なんかより、頼れる人がそばにいて、
お母さんになっているかもしれない。
でも、忘れられるわけない。
携帯だって、もう変えてるかもしれない。
絵も、嫌いになられてるかも。
帰って、こないかなぁ。
帰ってくるために、絵なんて描けないけれど。
いっそ、奪い取ってしまえば良かった。
それでも、ちょっと離れただけ、
また1周廻って、帰ってくるかも、
ていう希望だけで、
ちょっと前に進める。
最後が「バイバイ」だったのが、
俺にとって、すごく思い出。
また、会えるさ。
「もう会いたいとは思わない」ていう、彼女の気持ちは、
きっと、時間が流してくれるさ。
そう、彼女は見てくれてる、
俺の、絵を。
そう思っているのが、きっと正解。
大丈夫、きっと、
遠くから、俺の走るのを、
見ていてくれるさ。
「あなたを変えちゃった」と、
もう思わせないように、
また、こつこつ絵をこさえていくさ。
きっと頑張って、
頑張って、
素敵に成長していく彼女を、
遠くから信じてる俺も、きっと同じ。
だからさ、
お互い、頑張りすぎて、
売れ残ったら、
「しょうがないか」て、
一緒になろうか。
「やっぱりこいつでいいか」て、笑って。
…そんなことを伝えたいけれど、
もう、自分の形、
きっと彼女には残っていなくて。
きっと、業が深すぎるんだ、俺は。
あれもしたい、これもしたい、
それを抑えて、2つにしたのに、
力を注ぐものを、
間違ったんだ、
俺も、沢山絵を描きながら、
あなたが、見ようとしなくても、
見てしまうくらい、
沢山の絵を描いて、
ソチラハドウデスカって、ずっと言いたい。
今は、とにかく、
「戻りたい」をなくすこと。
お互い、鏡だから、
きっと、それを思っている。
「別れたい」それを言われた時点で、
未来が、決まった。
お粗末な考えかも知れないけれど、
これで、絵だけになった。
絵に、すがるしかない。
絵に、頼るしかない。
絵を、育てていくしかない。
究極に狭くなった世界で、
そんな状況でしか、頑張れない俺に、
きっと、別れをくれたんだ、
いつかの自分が。
「絵だろ!」そういって。
彼女の夢を、別れ際に聞きそびれたのが、
悔やまれるけれど、
俺は、彼女は幸せになれる人だ。
その人に、幸せにしてもらえた3年間があったこと。
それをお腹に沢山溜め込んで、
生きていけるところまで、
また、全力でいくんだろう。
でも、今はすごく寂しい。
戻れるのなら、なんだって出来る気がする、今は。
気付いたら、もう年の瀬。
年賀状、送る人もいないので、
作りませんが、
変わりに、早々に、
今度こそ、漫画にひたるつもり。
投稿作。
もう、離れているから、バレないよね、
最初に、描きたい物語は決まっている。
彼女を、主人公にした漫画。
「アド・シーラ」に続いて、2作目だけど、
今度は、もっと深く、そして、
高度にかける気がする。
頑張るぞ、
黙って、愛をつむぎだすんだ。
彼女の努力は、
ムダじゃない。
今は、それを証明する存在で、ありたい。
俺は、それに生まれかわりたい。
出来るだけ、早く。
この、制限時間だらけの世の中で。
…恋をすると、
人は詩人になるね。
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